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つかんだ砂は投げつけてやれ
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親方の闘病記録です。
※Twitterで #親方1212 というタグで記録し始めました

●11月24日 腫瘍の生検のため入院
高次脳機能障害のため、入院生活が不安だった。
病室から出たら絶対迷子になる
トイレに行ったら病室に戻れない
「なにかあったらナースコールを押す」という動作が覚えられないと思う
そんな不安を丁寧に聞いてくれた。
患者がベッドから離れるとナースコールが発動する「離床センサー」をつけてくださった。
実際、ほぼ問題なく過ごしたようで一安心。
●11月25日 退院
●12月2日 我が家に電動ベッド導入

●12月3日 核医学検査
検査の6時間前から食事や糖分の摂取禁止
体内に放射性物質を含む薬を注入し、特殊なカメラで撮影し病巣を見るというもの
親方の腕は血管がとりにくく、注射針が入るまで30分もかかってしまった。
※血管が出にくい人は事前にカイロやホットタオルなどであたためておくと良いとあとで知る
体が大きいため、通常20〜30分の撮影が50分必要だった。

●12月7日 外来受診
・腫瘍の生検の結果、ヘマンジオペリサイトーマの骨転移に間違いなく、
診断名は「みぎ坐骨悪性骨腫瘍」
病態、組織型など「孤立線維性腫瘍」
・核医学検査の結果、他への転移は無し
・手術できない厄介な場所であることから「重粒子線治療」を受けることに
※病気自体は手術して切除することは可能だが、術後の機能性に大きな変化が生じるため(腫瘍の周りの筋肉や組織をごっそり取らねばいけなくなり、再建は困難である)

・ランマーク治療開始
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重粒子線治療
放射線治療のひとつで、より高度で細部までの照射ができるらしい
神奈川県立がんセンターにお世話になる。その見込みでこの病院を紹介してもらった
※神奈川県で受けられるのは1箇所だけなので、闘病記の記録にあたり病院名を伏せません

全16回(週4回 4週間)の治療、通常は通院による治療だが、通院困難な人は入院できる
ただし感染症対策のためお見舞いは禁止、それと、治療のない週3日は本当に何もすることがないのでメンタル的に厳しいかもしれないとの事
親方には申し訳ないが、正直、諸事情考えると週4回も親方を連れて病院に通うのは現実的ではないのだ。入院の方向でいく。

この治療で、腫瘍をやっつけていく
手術のようにきれいさっぱり取るわけではないけど、腫瘍の縮小や患部の治癒を期待する。
デメリットとして(親方の場合)
・皮膚に異常が生じる可能性(放射線皮膚炎)
・治療後1年経過すると、照射された骨がもろくなり、変形や骨折が生じる可能性
・病巣近くの様々な器官への照射を避けることは困難なため、末梢神経や消化器官、尿路などに有害反応が生じる可能性

考えられるリスクは多々あるのだが、このまま放置するわけにもいかないし、手術をするよりもリスクは少ない

ランマーク治療
骨転移による骨破壊を抑えるための治療
4週間に1度の皮下注射。いつまで行うかは今後の治療によりけり。
※がん細胞はランクルという、骨を破壊する物質の生産を促進する。ランクルはどんどん骨を溶かしていき、がん細胞は骨の中の成分を吸収してどんどん増殖していく
ランマーク治療は、そのランクルの作用を止めることができるらしい。
・低カルシウム血症など副作用が起こる可能性
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治療患者さんが増えているため、親方が重粒子線治療を受けられるのは来年2月頃になる見込み。

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数字9
性別:
非公開
自己紹介:
神奈川在住。
色んな音楽に出会うことに喜びを感じながら、ゆるゆる生活する日々。…でしたが

2010年10月、夫が「ヘマンジオペリサイトーマ」という脳腫瘍で倒れ、摘出手術に成功したものの、高次脳機能障害と視覚障害のため、リハビリの真っ最中。
がんばってます。

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