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つかんだ砂の中に宝物が混ざっていたらいいなあ
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さてさて、本日2回目、親方闘病記の続きです。

腫瘍が鎮座していた「前頭葉」は、人格や考える力やヤル気やらをつかさどる部分であるそうです。そこがすっかりダメになってしまったので、記憶障害はあるわ難しいことは考えられないわ持久力がないわ、ということらしい。

こういう、頭の中に原因があっての障害を「高次脳機能障害」というそうで、それ専門のリハビリを受けるため、年明けから転院しました。

実は、転院を断られるところだった。
診察を受けた際、「基本的に、悪性の腫瘍の患者さんはお断りしているので期待しないでください。」って。
以下は、医師に言われた言葉であります。

果たしてリハビリが有効なのかどうかをまず第一に考えるわけですよ。
なので、悪性の患者さんはですね、再発や転移のおそれがあるので、せっかく頑張ったリハビリが無駄になる可能性が極めて高いんですよねー。
なにが患者さんの幸せかと考えたら、残された短い時間…厳しいリハビリよりも、ご自宅でのご家族のあたたかい介護…それをオススメしています。

以上。

目の前が真っ暗になった。
が、ちくしょー!こうなったら在宅介護で親方をトコトン幸せにしてやる!!とも思った。
しかし、転院OKのお知らせが届いたのでびっくり。

なにしろ、ヘマンジオペリサイトーマという病気は本当に稀でデータがほとんど無いらしく、この病気の患者を受け入れるのは初めて…という理由から、医師は尻込みをしていたそうだ。

データがないってことは、良い方に転ぶ可能性もあるってこと、
術直後に比べたら驚くほどの回復で、今後の回復もじゅうぶん期待できると思うってこと、手術を執刀した主治医がかなり説得してくれたらしい。

無事に転院して、言われたこと。
リハビリをしたからと言って、今現在の記憶障害や視力障害が回復するわけではないのだそうだ。

障害と上手に付き合い、少しでも快適に生活できるような術を身につけるための訓練。 できること、できる方法を駆使して、うまく生きられるような生活力を、リハビリで培う。


12/23 転院先の診察。悪い返事に目の前が真っ暗になる。
12/25 転院先から受け入れOKが出る。
    私が首からぶらさげていた「面会許可証」の文字を読む。
2011/1/13 転院
2/6 家に帰る(外泊)車の中で、CKBの歌を口ずさむ「俺の話をきけ〜♪」

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ICUを出て一般病棟に移った頃、摘出した腫瘍の検査結果が出て、主治医からお話がありました。
なんでも、ちょっと珍しい「ヘマンジオペリサイトーマ」という病気の可能性が、極めて高いとの事。

これが悪い奴で。
脳の腫瘍ってやつは大抵、頭の中だけで済む(転移はあまりない)のだけど、こいつは色んな所に転移しやすい上、再発の可能性が90%という極悪っぷり。

手術で腫瘍は全摘出したけど、細胞レベルで残っている可能性があり、そいつが血液に乗って、全身に転移するおそれがあるらしい。
主治医が診た中では、腰や足への転移のあった患者さんがいる、と。
するとやはりまた手術をして、場合によっては歩けなくなったりするんだとかなんとか。
そんな可能性を低くするため、その細胞レベルの残党を絶滅させるため、放射線治療を行う事になった。

放射線治療の後遺症についてあれこれ説明を受けた。
治療自体がつらく感じ、吐き気や激しい頭痛を起こすひともいて、もしそうなった場合は治療を中断するかもしれないとの事。
髪の毛が抜けるとの事。
患部だけに当てられればいいのだけど、放射線はまっすぐにしか当てられないから、どうしても、脳の大事な部分にも当たってしまうので、失明の恐れもあるとの事。
場合によっては、性格を司る部分を破壊する可能性もあるので、人格が変わってしまうかもしれませんとの事。
場合によっては、身体に麻痺が起こるかもしれないとの事。

髪はまた生えてくるからいいとして、失明と麻痺は恐ろしい話だ。
人格が変わり、目が見えなくなり、身体が動かなくなっても、それでもいいから生きてほしい。
…親方が元気になって、そんな自分に絶望する日もくるだろうけど、命さえあれば、進む道はいくらでも開ける。
私は親方と一緒に歩くのだ。

そんな決意を胸に、1ヶ月半に及ぶ放射線治療を開始。
幸い、吐き気や頭痛などは起きずに、全治療を終了した。

ちょっと細かい出来事を記しておく

10/8 人工呼吸器が取れる
10/18 「うん」「あ、そうなの」など少しずつ、言葉を発するようになる
10/21 見舞いの帰りに「またきてね」と言う
10/26 ヘマンジオペリサイトーマとの診断
11/2 流動食開始
11/9 「焼き肉がたべたい」という

術後2ヶ月くらいは寝ていることのほうが多く、目が一瞬開いただけで「おおー!」と喜んでいたものでした。
時間をかけてゆっくりゆっくり、目覚めました。




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あけましておめでとうございます。

すっかり放置してしまい、ご心配おかけしてしまいました。
ごめんなさい。

元気です。
親方も、快復に向かっております。
闘病記は時間があるときに…と思うのですが、なかなか、バタバタで

とりあえず現状だけ記しますと

再発・転移を予防するための放射線治療が終わり、リハビリ専門の病院へ転院する予定です。
リハビリが終わったら、自宅での介護生活になると思います。

だいぶ会話もできるようになりましたが、重度な「高次脳機能障害」のため、頭の中はまだまだ混沌としているようです。
加えて、右後頭葉に脳梗塞が起きてしまいました。
左側の視野をつかさどる機能がある部分なので、左目がほぼ見えなくなりました。

でも、
身体はきちんと動き
めちゃめちゃ食欲もあり
笑顔もあり
最近は右目が見えるようになってきて

親方の生命力を脈々と感じております。

ちょっと前までは、生きるために頑張って来た。
これからは、生きていくために頑張る。

そうそう、トモが高校受験なので、そちらもがんばらないと。

ゆるゆると頑張ります。
ことしもよろしくおねがいします。



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「親方」というカテゴリを追加しました。
親方の病状など記録していけたらいいなとおもっています。
前回の日記で病名を書いたため、検索でアクセスしてくださる方がちらほら…
専門的なことはなんにもわからないしお役に立てるかどうかわかりませんが…
暇を見て少しずつ、経過報告的なものを綴っていこうと思います。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

数日前から、頭痛を訴えていた。

2010.10.1(金)
朝5時半頃トイレで倒れる。少し嘔吐。
受け答えも割とはっきりしており、しばらくすると自力で布団に戻ったので、風邪かなにかかしら?と思い、一日寝かせる。
トイレに起きるほかは、昏々と寝ていた。
ポカリを少し飲んだほかは何も口にしていない。

10.2(土)
バイトから帰ってもまだ寝ているので、いくらなんでも寝過ぎだろうと不安になり、最寄りの総合病院に電話。土曜日なので診察拒否。救急案内の番号を教えてもらう。
電話をして様子を話すと「救急車を要請してください」と言われ、119。
救急隊員の質問に割とはっきり答え、一番つらい症状は?との質問に「めまい」と答える。救急車まで自力で歩く。
救急車は大袈裟だったかなあ…と思ってしまうほど、隊員の方が「じゃあ…めまいがするってことで、とりあえずいちおう搬送しちゃいますかねえ(笑)」という雰囲気だった。

CTとMRIの結果「脳内出血している」と言われ、緊急入院。ICUへ。
左の前頭葉に大きな出血と、急性水頭症がみられると。
何が原因かわからないまま手術をするのはかえって危険なので、週明けに精密検査をしてから決めましょうとのこと。

10.4(月)
造影剤を使った、脳血管撮影。
肘からカテーテルを入れ、肩を通り頚部の血管まですすめ、レントゲン撮影するというもの。
結果、大きな出血に見えたものは5センチ大の腫瘍だった。
その腫瘍を包み込むように、たくさんの細い血管が発生し(本来は存在しない血管)その一部が出血したらしい。
大変大掛かりな手術になるため、念入りな準備が必要とのことで、木曜日に手術することになった。
検査を終えた親方は、変ないびきをかいて眠っていた。
とても気になる、へんないびき…。どうも舌の位置がおかしい気がするので看護婦さんに聞いてみるが、大丈夫ですよ、と。

家に帰る途中、ICUから連絡。すぐに病院へ戻るように。

検査のせいなのかどうか、突然の容態悪化。
水頭症が進んで脳圧が上がり、瞳孔が開いているとのこと。
舌はやっぱり、普通より中(奥)に入っていた。
脳内の水を抜くための「脳室ドレナージ」という手術を急遽することになる。
頭の皮膚を切開して、頭蓋骨に穴をあけ、チューブを入れて水分(髄液)を排出する。

そして…
この処置で嫌な急展開…

髄液がなくなったせいか、ここぞとばかりに新たな出血出血出血!
脳の中はあっちゅーまに血の海に。

木曜日にやるはずだった手術を、今すぐやります、と。
ただ、木曜日までに準備しようと思っていたいろんなものが今はない状態なので、そのへんはご了承くださいと…。
とにかく今は一刻を争う状況。

そして、
「手術中にお亡くなりになる可能性が極めて高いです。お知らせしておきたい方がいたら、今のうちに…」と言われる。

17時半、手術開始。
23時半、手術終了。

とりあえず、一命は取り留めた。
腫瘍も無事に摘出できた。
緊急だったわりには、完璧に近い手術ができたと思う、と。
先生を信用し、この日は帰ることに。

親方を苦しめた腫瘍の正体は?
詳しいことがわかるまで、かなりの日数がかかったのでした…。

つづく。





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プロフィール
HN:
数字9
性別:
非公開
自己紹介:
神奈川在住。
色んな音楽に出会うことに喜びを感じながら、ゆるゆる生活する日々。…でしたが

2010年10月、夫が「ヘマンジオペリサイトーマ」という脳腫瘍で倒れ、摘出手術に成功したものの、高次脳機能障害と視覚障害のため、リハビリの真っ最中。
がんばってます。

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